かつては病院を渡り歩く「ドクターショッピング」が主たる行動パターンであったが、テクノロジーが高度化した現代において、その主戦場はSNSや動画共有プラットフォームへと広がりを見せている。
「闘病インフルエンサー」として数十万人のフォロワーを集めていたアカウントが、実はすべて狂言であった――そんなニュースが世間を騒がせることも珍しくない。AI画像生成技術や合成動画を駆使し、臨床検査データや診断書まで捏造する事例も報告されている。画面越しに寄せられる無数の「いいね」や「お大事に」というコメントが、強烈な承認欲求の補給源となり、虚構の物語を膨らませていく。
オンライン上の同情は即時的であり、かつ無限に手に入る。このデジタルな環境が、症状の重症化と長期化に拍車をかけている事実は否定できない。