メガヒットを記録した東宝配給の映画『キングダム』シリーズで、大沢たかおが見せた怪演は日本映画界に強烈な衝撃を与えた。天下の大将軍・王騎を演じるにあたり、彼はトレーニングと徹底した食事管理によって体重を20キロ近く増量。腕囲を劇的に太くし、巨大な矛を自在に振るう圧倒的フィジカルを作り上げた。
このレベルの役作りは、単なる仕事の枠を超えている。CGに頼らず生身の筋肉で規格外のキャラクターを体現する姿勢は、本格アクション映画における新たな金字塔となった。しかし、こうした過酷な肉体改造と役への没入は、私生活の全てを犠牲にしなければ成り立たない。撮影期間中、彼はプライベートな時間を削り、王騎という人物の精神状態を24時間保ち続けたという。