このジャンルの礎を築いた巨頭といえば、間違いなくコロッケだろう。彼が編み出した、デフォルメと芸術性を融合させた独自の芸風は、後進の演者たちに計り知れない影響を与えた。ロボット動きと顔面七変化を組み合わせたパフォーマンスは、単なる模倣を超えた「作品」として歴史に刻まれている。彼が切り拓いた道があったからこそ、技の高度化が加速したのだ。
そして平成から令和にかけて圧倒的な歌唱パフォーマンスで頂点に君臨したのが荒牧陽子だ。完璧なピッチと声質変化の精度は、まさに人間業とは思えない次元。一瞬で数十人のアーティスト声を切り替えるその凄技は、観客だけでなくプロの音楽関係者をも唸らせた。ものまねタレントたちがしのぎを削る過酷なトーナメントを勝ち抜いてきた優勝者たち。彼らの血の滲むような努力と研究心が、番組のクオリティを押し上げ続けている。