生放送で一体なぜ出演拒否という暴挙に出たのか。長年様々な憶測が飛び交いましたが、その真相は少女たち自身の気まぐれではなく、彼女たちを操っていた敏腕プロデューサー「イワン・シャポヴァロフ」の指示によるものでした。
シャポヴァロフは、過激な演出やスキャンダルを意図的に作り出して世界中のメディアを煽る「炎上商法」の常習者でした。来日中も過密な取材を一方的にキャンセルするなど傲慢な振る舞いを繰り返していましたが、Mステの現場においても直前になって二人に「ステージに出るな。楽屋から一歩も出るな」と厳命したのです。
当時まだ10代半ばだったレナ・カティーナとジュリア・ヴォルコヴァは、プロデューサーの絶対的な権力に逆らうことができませんでした。後年のインタビューで二人は「私たちは歌いたかったけれど、イワンの命令に逆らえばグループをクビになると脅されていた」「泣きながら楽屋にいた」と当時の苦悩と理不尽な裏側を告白しています。世界的プロモーションの一環としての「過激な演出」が、日本の生放送現場を完全に踏みにじる形となったのが事件の真相でした。