一昔前まで、ワニ肉といえばイベントの罰ゲームや観光地の奇食という扱いが一般的だった。その潮流をガラリと変えたのが、カルチャーシーンやメディアの存在だ。テレビ番組で秘境の食文化や裏グルメがフィーチャーされ、映像を通じて「実は美味い」という実態が全国へ知れ渡った。
さらに、専門知識を持った料理人たちが下処理や調理法をブラッシュアップしたことで、珍味・ジビエ料理の域を超えた洗練されたディッシュへと進化。日本ジビエ振興協会が推進する国産ジビエの普及活動とも相まって、肉好きのあいだで「ジビエ料理の新しい選択肢」としてすっかり定着した。