吉本興業の看板として、昭和、平成、令和の時代を駆け抜けてきた二人。間寛平が爆発的なエネルギッシュさで舞台をかき回せば、池乃めだかが絶妙な間と「見下げてごらん」のフレーズで一瞬にして空気を奪い去る。この完璧なコントラストこそが、幾多の喜劇役者たちが憧れた黄金比だ。
若き日のふたりは、楽屋裏でも常にネタのブラッシュアップに余念がなかったという。当時は連日のように泥臭い稽古が重ねられ、時には舞台上で互いの出方を試すような探り合いもあった。しかし、その緊張感の中からこそ、言葉を交わさずとも互いの呼吸がわかる唯一無二の間合いが磨かれていったのだ。