現在のボクシング界は、モンスター・井上尚弥を筆頭に、技術的には過去最高レベルに達している。世界王座を統一する日本人ボクサーも珍しくなくなった。しかし、内藤は「今の選手は強すぎるけれど、泥臭い人間味が見えにくい」と指摘する。
亀田もまた、プロモーションの観点から「ファンが感情移入できるストーリーが必要だ」と語る。かつて日本中を巻き込む巨大なうねりを作り出した二人だからこそ、現代のスマートなボクシング界に「熱量」を取り戻すヒントを提示できるのだろう。ただ強いだけではない、人間臭いドラマが今こそ求められている。