あの空前絶後のフレーズは、偶然の言い間違いと彼の美学が交差した瞬間に生み出された。日常の会話の語尾を不自然なほど引き延ばす「じゃあ〜りませんか」は、もともと台本に記された完璧なセリフではない。舞台上でのアドリブと、絶妙な間合いの探求から生まれた奇跡の産物だったのだ。
このギャグが全国へ一気に広まる決定打となったのが、サントリーCMへの抜擢である。缶コーヒーのコマーシャルで流れた強烈なフレーズとシュールな表情は、関西ローカルの枠を瞬く間に飛び越えた。1991年の流行語大賞年間大賞を受賞するや、日本中の誰もが口まねをする社会現象へと発展。吉本新喜劇の知名度を日本全国の津々浦々まで押し上げる、最大の原動力となった。