都道府県がん診療連携拠点病院としての機能も進化を続けている。特に注力されているのが、患者一人ひとりの遺伝子情報を解析して最適な抗がん剤を選定する「がんゲノム医療」だ。パネル検査の普及により、従来の標準治療で効果が出にくかった難治性がんに対しても、新たな治療の選択肢が提示されるケースが増えた。
また、外科手術、化学療法、放射線治療、緩和ケアが一体となった「チーム医療」の運用も徹底されている。毎週開催される各科合同のカンファレンスでは、患者の生活背景や心理的ケアまで含めた多角的な議論が交わされ、画一的ではないオーダーメイドの医療が提供されている。