「まさか自分が騙されるなんて思いもしなかった」。大津市に住む30代男性は憤りを隠せない。SNS上で「仕事の急用で行けなくなったため、琵琶湖花火大会の指定観覧席ペア券を定価でお譲りします」という投稿を見つけ、ダイレクトメッセージを送信したのが悪夢の始まりだった。
相手から送られてきたのは、実在する公式チケット発券サイトと見分けがつかないデザインのPDFファイル。購入完了画面のスクリーンショットまで添付されており、疑う余地などなかったという。しかし大会当日、現場の改札ゲートでスタッフから告げられたのは「このコードはすでに無効化されているか、偽造品です」という無情な一言だった。2026年現在、生成AIを悪用した高精度の偽チケット作成ツールが闇掲示板で流通しており、人間の目では判別が不可能なレベルの偽造券が大量生成されている。