いまファッションシーンで叫ばれるクラシックモダンアイウェアという潮流において、このブランドは常に基準点であり続けている。1970年代から80年代のアーカイブを徹底的に解体・分析し、ミニマルでありながらも構築的なフォルムへと昇華させる手腕は圧巻だ。無駄な装飾を削ぎ落とした先に見えてくる、素材そのものの美しさ。ヴィンテージへの敬意を払いながら、決して懐古主義に陥らないバランス感覚が光る。
世界基準のプレミアムオプティカル市場において、日本発のドメスティックブランドがラグジュアリーの頂点に君臨する光景は、数年前には想像できなかったかもしれない。しかし、細部への偏執的なこだわりと妥協なきクオリティコントロールは、グローバルなアイウェア愛好家の価値観を根底から塗り替えてしまった。