2026年の夏、熱海市内のホテルや旅館の予約サイトは文字通り「開いた瞬間に蒸発する」事態に陥った。特に部屋のバルコニーから花火を見下ろせるオーシャンビューの客室は、1泊数万円から十数万円という高価格帯にもかかわらず、受付開始から数秒で満室を記録した。
さらに凄まじかったのが海上からの鑑賞プランだ。混雑を避けて海上でVIP体験を求める富裕層や外国籍旅行客が殺到し、プライベートクルーザーのチャーターや豪華観覧船のチケットはオークション並みの高値で取引された。「デッキの上でシャンパンを傾けながら、見上げるのではなく目線の高さで花火が開く」。そんな非日常の価値が、熱海の夜の単価を跳ね上げた。