本作の恐ろしいところは、画面の端に映っていた生徒たちまでが、数年後には次々と作品の主演やキーパーソンを務めている点にある。藤﨑ゆみあ、岩瀬洋志、莉子、山中柔太朗、本田仁美といった顔ぶれだ。
セリフの少ない役に配置されていたキャストでさえ、目線の動きや呼吸一つで「その瞬間の教室の空気」を作り出していた。プロデューサーと監督が徹底して行ったオーディションの賜物であり、現場での演技指導がどれほど過酷で密度の濃いものであったかを物語っている。今や彼らが別の現場で再会し、切磋琢磨する姿を見るにつけ、あの3年D組は一つの巨大な「俳優養成の現場」であったと気付かされる。