2026年の現在、SNSは安全対策AIや自動モデレーションによって過度に保護されている。不快な画像や暴力的なコンテンツは表示前に自動遮断され、ユーザーは快適なバブルの中でコンテンツを消費する。しかし、この過剰な安全性が、若年層に「かつてのネットにあった危険なスリル」への憧憬を生んでいるのは皮肉な現象だ。
90年代後半から2000年代の荒削りなWebデザイン、不気味なMIDI音源、そして怪しげな画像。それらは「アナログな恐怖」として再評価され、ホラーゲームやネットミームのモチーフとして盛んにリメイクされている。毒々しい緑色のフィルターや不鮮明なノイズ画像は、今や一つの表現様式として定着した。