肉体を乗り換え、時代を渡り歩く。他者の頭蓋を割り、自らの脳を入れ替えることで生き続けてきたその手法は、初登場時に読者や視聴者へ強烈なトラウマを植え付けた。加茂憲倫、夏油傑、そして虎杖香織——。時代ごとに異なる顔を持ちながら、その背後で一貫して脈打ち続けていたのは、果てしない混沌への渇望だった。
通常の悪役が求める「支配」や「破壊」とは明らかに一線を画していた。彼が求めたのは、人類と天元の同化という未知の進化であり、誰も見たことがない「新しい可能性」の爆発に他ならない。自分自身すらも予測不能なカオスを愛でる姿勢は、観る者に強烈なカリスマ性と不気味さを同時に感じさせたのだった。