身体構造や原産地の気候特性を基に、日本の猛暑環境下でも比較的体調を崩しにくいとされる代表的な犬種を検証します。ただし、耐暑性が高いとされる犬種であっても、日本の独特な高湿度には警戒が必要です。
暑さに強い小型犬・中型犬の代表格
小型犬の中で際立った耐暑性を示すのがチワワの耐暑性です。メキシコの乾燥した高熱地帯を原産とするチワワは、立ち耳で熱を放散しやすく、スムースコートの個体は下毛が少ないため熱がこもりません。ただし、体格が極めて小さいため、地面からの照り返し熱を人間よりも至近距離で浴びやすい点には厳重な警戒が求められます。
日本国内で長年高い飼育頭数を誇るトイ・プードルもシングルコート犬種であり、定期的なトリミングによって被毛の通気性をコントロールしやすいことから、夏を乗り切りやすい小型犬として知られています。中型犬では、エジプトや地中海沿岸原産のバセンジーやウィペットが、無駄のない筋肉質かつ短毛の体躯で高い放熱性能を発揮します。
暑さに強い大型犬の代表格
大型犬は体重あたりの体表面積比率が小さいため、小型犬に比べて体内に熱を溜め込みやすい物理的宿命を背負っています。その中にあって、暑さに強い大型犬として挙げられるのがグレート・デーンやドーベルマン、ワイマラナーといった短毛・シングルコートの犬種です。筋肉質で無駄な脂肪が少なく、皮膚表面からの放熱がスムーズに行われます。