「祭」に該当する行事は、私たちの暮らしの中に深く根付いています。大きく分けると「仏事・先祖供養」と「季節の年中行事」の2系統が存在します。
まず、先祖供養としての代表格が「法事・法要」です。四十九日法要、百箇日法要、一周忌、三回忌、七回忌、十三回忌、三十三回忌といった年忌法要がこれに当たります。また、毎年夏に先祖の霊を迎えて送る「お盆(初盆・新盆)」や、春分の日・秋分の日を中日とする「春・秋のお彼岸」の墓参りも極めて重要な「祭」の一環です。
一方、年中行事としての「祭」には、年の初めに歳神様を迎える「お正月」や、季節の変わり目に邪気を払う「節句(人日の節句・上巳の節句・端午の節句・七夕・重陽の節句)」、年末の「大晦日」などが該当します。私たちが普段「伝統行事」と呼んでいるものの多くが、儀礼分類上は冠婚葬祭の「祭」に組み込まれています。