このアグレッシブな挑戦の根底には、伝説的プロデューサーであるアヴィ・ラーナーが築き上げた独立独歩の精神が息づいている。大手メジャースタジオが巨額のCGスペクタクルやファミリー向け作品に偏重するなか、ミレニアム・メディアが一貫してこだわり続けてきたのは、観客の心拍数を直接跳ね上げる本格的なアクション映画の制作だ。
CGに頼り切らない生身のスタント、火薬の匂いが漂うような爆破シーン、そして人間味あふれるタフな主人公たち。効率化が叫ばれる現代の映画制作において、あえて手間とリスクをかけるラーナー流の哲学は、時代が変わっても色褪せない。むしろデジタル映像に食傷気味の映画ファンにとって、彼らが送り出す泥臭くも圧倒的な熱量を持った作品群は、他では味わえない渇望を満たす特効薬となっている。