イスタンブールじゃない?トルコ首都アンカラ遷都の真実と歩き方

イスタンブールじゃない?トルコ首都アンカラ遷都の真実と歩き方

イスタンブールじゃない?トルコ首都アンカラ遷都の真実と歩き方についての真相をご紹介します。

歴史の時計を第一次世界大戦の直後まで巻き戻してみよう。数百年にわたり帝国を統治してきたイスタンブールは、連合国軍の艦隊によって占領され、旧体制の象徴として身動きが取れない状態に陥っていた。旧態依然とした宮廷政治と列強の干渉に危機感を募らせていたのが、後に「建国の父」と称えられるムスタファ・ケマル・アタテュルクである。

アタテュルクは海からの攻撃に極めて脆弱だった旧都を捨て、抵抗運動の拠点を防衛に適した内陸のアンカラへと移した。激しい独立戦争を指揮し、勝利を収めた彼が1923年10月にトルコ共和国の樹立を宣言した際、新国家の首都として正式に選ばれたのはイスタンブールではなく、当時はまだ埃っぽい小都市に過ぎなかったアンカラだった。それは単なる軍事上の避難ではなく、帝政と決別し、国民国家としてゼロから生まれ変わるという強い決意表明だったのだ。

中村 さくら
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中村 さくら

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。