白崎海岸の景観を決定づけている巨大な白い岩群。これは、約2億5000万年前(古生代ペルム紀)のサンゴやウミユリなどが化石化してできたフズリナ石灰岩だ。日本列島の多くの海岸が黒っぽい火山岩や泥岩で覆われているのに対し、この一角だけが白い城塞のように海に突起している光景は、地理学的にも極めて珍しい。
展望台へと続く遊歩道を登ると、風が吹き抜ける音とともに視界が一気にひらける。眼下に広がる黒潮の力強い波と、鋭く切り立った白亜のコントラスト。荒々しくも美しい自然の彫刻作品を間近で観察できる空間は、日常の喧騒を瞬時に忘れさせてくれる。