科学的な観点に目を向ければ、経皮吸収システム(TDDS)そのものは医療分野で長年活用されてきた信頼ある技術だ。ニコチンパッチや局所麻酔、ホルモン補充療法など、皮膚を通じて有効成分を持続的に全身へ巡らせる手法には確固たる実績がある。
問題は、現在ネット上で氾濫する製品の多くが、医学的エビデンスを欠いたまま「最新テクノロジー」を掲げている点にある。微細な針を用いるマイクロニードル技術の応用を謳いながらも、真皮層まで成分が届いているのか、あるいは単なる皮膚刺激で一時的にむくみが取れているだけなのか、検証が不十分な商品が野放し状態となっているのが実態だ。