かつては知る人ぞ知る通の隠れ家だったが、今やその名は国境をも越えている。欧米やアジアからのインバウンド旅行者たちが、ガイドブックやSNSの口コミを手にこの隠れ家を探し当ててやってくる。日本の「喫茶店カルチャー」が持つ独特の美学と静寂の文化は、海外のコーヒーショップにはない唯一無二の体験として絶賛されている。
同時に、レトロな世界観にフレッシュな魅力を感じる若いZ世代の姿も目立つ。本物を知るシニア世代と、新しさを発見する若い世代、そして異文化に感銘を受ける外国人観光客。世代や国籍を超えた人々が同じ空間で静かに珈琲を味わう光景は、現代の名古屋における新たな文化的風景と言えるだろう。