この息をのむ映像美のルーツを辿ると、日本の科学技術史における金字塔へと突き当たる。かつてJAXA(宇宙航空研究開発機構の川口淳一郎プロジェクトマネージャー指揮のもと、数々の困難を乗り越えて小惑星イトカワへのタッチダウンを成功させた小惑星探査機はやぶさの快挙だ。満身創痍となりながら地球へ帰還したあの伝説的な航跡は、今も世界中のクリエイターに強い影響を与え続けている。
かつて話題を呼んだ映画『はやぶさ/HAYABUSA』をはじめ、宇宙を舞台にした数々のドキュメンタリー作品は、困難に挑む人間の意志と科学の美しさを描き出してきた。今回の最新作に脈打つ緊張感もまた、人類が宇宙空間で繰り広げてきた実在のドラマに対する深いリスペクトから生まれている。