かつて昭和の時代、丸山ワクチンを巡る議論は連日メディアを賑わせた。特にNHKをはじめとする報道機関が特集番組を放映したことで、がん治療に苦しむ大衆の関心が一気に高まり、社会現象化に至った背景がある。
一方で、医療界では抗悪性腫瘍用剤「アンサー20」(一般名:SSM)としてゼリア新薬工業が放射線治療による白血球減少症の治療薬として薬事承認を取得した歴史もある。これは丸山ワクチンと同等成分でありながら、適応症を絞ることで承認に漕ぎ着けた例である。
科学的エビデンスを重視する西洋医学的な標準治療と、患者の生活習慣や精神面を支える代替医療との境界線で、丸山ワクチンは日本独特の医療風土を象徴する存在として議論され続けている。