『妻、小学生になる。』が名作と呼ばれる最大の要因となったのが、小学生の姿をした妻・白石万理華を演じた毎田暖乃(まいだのの)さんの超絶的な演技力です。
当時約2年におよぶオーディションを勝ち抜いて役を射止めた彼女は、朝ドラ『おちょやん』での好演でも知られていましたが、本作での変貌ぶりは業界内外に衝撃を与えました。見た目はあどけない10歳の小学生でありながら、石田ゆり子さん演じる貴恵の「立ち居振る舞い」「声のトーン」「圭介を叱るときの首の傾げ方や手の動き」を完璧にトレース。「本当に石田ゆり子が乗り移っているようにしか見えない」と絶賛され、第111回ザテレビジョンドラマアカデミー賞助演女優賞をはじめとする名だたる賞を総なめにしました。
堤真一さんとの掛け合いでは、年上の夫を包み込む母性と妻としての愛情を自然に醸し出し、視聴者を完全に物語の世界へ引き込みました。
そんな毎田暖乃さんは2026年現在、中学生から高校生へと向かう多感な成長期を迎え、確固たる実力派女優としてのポジションを確立しています。子役特有の可愛らしさから、内面の深みを表現できる若手女優へと順調な脱皮を遂げており、単発ドラマの主役や映画、話題の連続ドラマへの出演を重ねています。単なる「元・天才子役」にとどまらず、息の長い表現者として第一線を走り続ける彼女のキャリアは、今後も日本のエンターテインメント界を牽引していくに違いありません。