プーアル茶を選ぶ際、まず知っておきたいのが「熟茶(じゅくちゃ)」と「生茶(せいちゃ)」という2つの系統の違いです。
現在日本で一般的に流通しているプーアル茶の多くは熟茶です。コウジカビなどの微生物の力を使って人工的に発酵を進めたもので、濃い赤褐色(黒褐色)の水色と、土や乾燥木を思わせる穏やかでまろやかな甘みが特徴です。刺激が少なく、胃に優しいお茶として日常使いに向いています。
一方の生茶は、微生物発酵を急速に行わず、何年、何十年という歳月をかけて自然熟成させる伝統的な製法で作られます。若い生茶は緑茶に近い黄金色の水色とフレッシュな渋み・清涼感があり、長期熟成を経ることで深みと複雑な香りが増していく、ワインのようなヴィンテージの楽しみ方ができる高級茶です。
また、プーアル茶は円盤状(餅茶)やお椀型(沱茶)、ブロック型(磚茶)に固められた固形茶葉も数多く存在します。これらを崩す際は、無理に上から割ろうとすると茶葉が粉々になって渋みや濁りの原因になります。専用の「茶刀(ティープーアルナイフ)」や、家庭にある千枚通し、小型のフォークを使い、茶葉の層の隙間に刃先を差し込んでテコの原理で優しく剥がすのが正しい崩し方です。1回分ずつ崩して密閉容器や通気性のある紙袋で保管しましょう。