桓武天皇の政治改革の核「勘解由使」とは?監査の仕組みと受領の闇

桓武天皇の政治改革の核「勘解由使」とは?監査の仕組みと受領の闇

桓武天皇の政治改革の核「勘解由使」とは?監査の仕組みと受領の闇の具体的な内容に迫る! わかりやすい言葉でまとめました。

Q1:勘解由使の読み方はなぜ「かでのし」と特殊なのですか?
A1:もともとは漢字の音読み通り「かんげゆし」と呼ばれていましたが、時代が下るにつれて発音が音変化し、「かんげゆ→かげゆ→かでゆ→かでのし」と転訛したとされています。「使」を「し」と読むのは、検非違使(けびいし)や按察使(あぜち/あんさつし)など、古代の特命官職に共通する読み方です。

Q2:桓武天皇が設置した他の「令外官」との違いは何ですか?
A2:桓武天皇の時代に設置された主要な令外官には、勘解由使のほかに蝦夷征討を指揮した「征夷大将軍」があります。勘解由使が「行政・財務の内部監査」を目的とした文官組織であるのに対し、征夷大将軍は「軍事作戦の遂行」を目的とした武官ポストです。混同されやすい「蔵人頭(天皇の秘書官長)」や「検非違使(京都の警察・裁判)」は、次代以降の嵯峨天皇が設置した令外官です。

Q3:勘解由使と受領はどのような関係にあるのですか?
A3:直接の上下関係ではなく、「監査する側」と「監査される側」という関係です。国司四等官(守・介・掾・目)のうち、実際に現地へ赴任して統治責任を負った筆頭国司を「受領」と呼びます。勘解由使は受領の不正を厳しく取り締まる天敵としてスタートしましたが、平安中期に受領の徴税請負権が強大化するにつれ、勘解由使の審査は形骸化し、受領の不正を抑止できなくなっていきました。

Q4:大学入試や共通テストでの「勘解由使」の頻出ポイントは?
A4:頻出パターンは主に3点です。第一に「桓武天皇の政治改革の一環であること(嵯峨天皇の施策との正誤判定)」、第二に「令外官であること」、第三に「国司交代の際の解由状を審査する機関であること」です。難関大の正誤問題では、「郡司の交代を審査した」「平城天皇が新設した」といった誤文トラップが頻出します。

斉藤 蓮
Author

斉藤 蓮

シンプルで洗練された住まいづくりとインテリアコーディネートのアイデアを提案しています。