北海道中央バスが運行を担う都市間高速バス「高速いわない号」は、札幌市中心部から小樽市を経由し、余市町、仁木町、共和町を抜けて岩内ターミナルへと至る全長約100km超の長距離路線です。鉄道(JR函館本線)では直通できない岩内エリアへダイレクトにアクセスできる唯一の公共交通機関として、圧倒的な存在感を放ち続けています。
しかし、近年の運行を取り巻く環境は決して平坦ではありませんでした。物流・交通業界全体を直撃した「2026年問題(時間外労働規制の強化)」に伴う深刻な乗務員不足により、北海道中央バスは全道規模での路線再編を余儀なくされました。公式発表資料や運行計画の推移をたどると、高速いわない号においても不採算便の整理や平日・土休日の運行本数見直しが段階的に実施され、以前と比べて運行本数の減便・スリム化が定着しています。
2026年現在、1日あたりの運行本数は往復数便規模に集約されており、突発的な増便は期待しにくい体制となっています。そのため、一本乗り遅れた場合の待ち時間が大幅に延びるリスクが生じており、利用者は事前に最新ダイヤを綿密に把握しておくことが以前にも増して重要になっています。