局専属の女性アナウンサーだけでなく、近年増え続けているフリーアナウンサーにとって、衣装選びはタレント性をアピールする重要な要素であると同時に、予期せぬリスクを回避するための最優先課題でもある。
スタイリストが用意する衣装は最新のトレンドを反映させた洗練されたものが多いが、胸元の開き具合や生地の伸縮性には細心の注意が払われる。本番前には、実際にスタジオの椅子に座る、お辞儀をする、マイクを装着した状態で手を伸ばすといった動線確認が徹底して行われる。胸元にマイクピンを装着する際、重みで襟ぐりが下がるケースもあるため、裏側から特殊なテープで固定するなどの密かな工夫が施されている。
フリーで活動するアナウンサーの場合、一回の放送事故やSNSでの予期せぬ炎上が今後の出演依頼に直結する可能性もあるため、セルフプロデュースの意識は極めて高い。自身の身だしなみや動きにどこまで気を配れるかが、プロフェッショナルとしての信頼を勝ち得る境界線となっている。