この機能性ウェアの波及において、日本の巨大企業が果たした役割は極めて大きい。代表的な事例が、東レ株式会社と株式会社ファーストリテイリングによる長年の戦略的パートナーシップである。経営トップである柳井正氏の強い主導のもと、両社は単なる衣料品の枠を超えた「究極の普段着」を追い求めてきた。
その結実とも言えるエアリズムシリーズは、快適な機能性インナーとして世界的なヒットを記録し、今や世界中の人々の夏場の着こなしを根本から変えた。最新のラインナップでは、インナーにとどまらず1枚着として耐えうる厚みと表面感を両立したTシャツが登場。素材化学とマーケティングが融合することで、アパレル産業全体の品質基準が底上げされている。