選定にあたっては、厳格かつ多角的な基準が課される。漢字二文字であること、書きやすく読みやすいこと、これまでに元号や送られたおくり名として使用されていないことなどが基本条件だ。さらに、明治(M)、大正(T)、昭和(S)、平成(H)の頭文字と重複しないアルファベットを選ぶといった実務上の配慮も欠かせない。
俗用されている単語や企業の商標、一般人の姓名に頻出する表現も避けなければならないため、候補の絞り込みは難航を極める。極秘裏に用意された手帳には数十におよぶ案が書き連ねられ、土壇場まで精査が重ねられるという。