本作の歌詞は、社会の周縁に追いやられ、自らの存在を恥じることを強いられてきた人々が、光の当たる場所へと踏み出す瞬間を克明に描いています。作詞・作曲を手掛けたのは、『ラ・ラ・ランド』や『エヴァン・ハンセン』で知られる名コンビ、ベンジ・パセック&ジャスティン・ポールです。胸を打つ主要パートの英語詞、カタカナ発音、そして文脈を汲み取った日本語訳を紐解きます。
【Verse 1:抑圧と孤独の告白】
I am not a stranger to the dark
(アイ アム ノット ア ストレンジャー トゥ ザ ダーク)
"Hide away," they say, "'Cause we don't want your broken parts"
("ハイド アウェイ" ゼイ セイ "コーズ ウィー ドント ウォント ユア ブロークン パーツ")
I've learned to be ashamed of all my scars
(アイヴ ラーンド トゥ ビー アシェイムド オブ オール マイ スカーズ)
"Run away," they say, "No one'll love you as you are"
("ラン アウェイ" ゼイ セイ "ノー ワンル ラヴ ユー アズ ユー アー")
【日本語訳】
暗闇の中にいることには慣れっこだ
「隠れていろ」と奴らは言う 「お前の壊れた部分など見たくない」と
私は自分の傷跡をすべて恥じるように教え込まれてきた
「逃げ出せ」と奴らは言う 「ありのままのお前を愛する者など誰もいない」と
【Chorus:魂の宣戦布告】
When the sharpest words wanna cut me down
(ウェン ザ シャーペスト ワーズ ウォナ カット ミー ダウン)
I'm gonna send a flood, gonna drown 'em out
(アイム ゴナ センド ア フラッド ゴナ ドラウン ネム アウト)
I am brave, I am bruised, I am who I'm meant to be, this is me
(アイ アム ブレイヴ アイ アム ブルーズド アイ アム フー アイム メント トゥ ビー ディス イズ ミー)
Look out 'cause here I come
(ルック アウト コーズ ヒア アイ カム)
And I'm marching on to the beat I drum
(アンド アイム マーチング オン トゥ ザ ビート アイ ドラム)
I'm not scared to be seen, I make no apologies, this is me
(アイム ノット スケアード トゥ ビー シーン アイ メイク ノー アポロジーズ ディス イズ ミー)
【日本語訳】
刃のような鋭い言葉が私を切り裂こうとするとき
私は洪水を巻き起こし そんな言葉など呑み尽くしてやる
私は勇敢 傷だらけ でもこれが私の生きるべき姿 これが私なのだから
そこをどきなさい 私が進む場所をあけなさい
自ら打ち鳴らす鼓動のビートに合わせて行進していく
姿を見られることなど恐れない 誰にも謝る必要はない これこそが私なのだから
ここで注目すべきは、「I am bruised(私は傷だらけ)」と「I make no apologies(私は一切の弁解もしない・謝らない)」という力強いフレーズの対比です。傷ひとつない完璧な英雄として立ち上がるのではなく、傷痕(scars)を抱えた不完全な身体のまま、社会の偏見に対して一歩も引かない姿勢が、聴く者の胸に深く突き刺さります。