ビルの足元に広がる「新梅田シティ」の敷地を歩くと、冷徹なガラスとスチールの世界から一転、鬱蒼とした緑の森に包まれる。ここに本社を構える積水ハウス株式会社が長年培ってきた「里山」づくりの思想が、足元のオープンスペースに見事に結実している。
ビル風を遮り、都市のヒートアイランドを和らげる「中自然の森」や、日本の原風景を再現した「新・里山」には、小川が流れ野鳥や昆虫が集う。超近代的な高層構造物と、泥臭いまでの自然生態系の共存。巨大開発が地域の生態系ネットワークとどう折り合うべきかという問いに対し、このランドスケープは30年以上前から先進的な回答を提示し続けている。