都市型フェスのあり方も大きな転換期を迎えた。ステージ上のアーティストを一方的に眺めるスタイルから、空間全体の美術演出やフードカルチャー、観客参加型のアクティビティが有機的に結びついた総合芸術へと進化を遂げている。芝生エリアに突如出現するインスタレーションや、環境音とシンクロするライティング演出が、音楽フェスティバルの概念を軽やかに拡張する。
東京都産業労働局によるナイトタイムエコノミー推進施策や観光振興プロジェクトの後押しもあり、夜間の都市空間を活用したイマーシブな企画は今後さらに多様化していく見通しだ。音楽と光、そして都市の夜景が織りなす一夜限りの祝祭は、週末の夜に特別な記憶を刻み込みたい人々にとって、何物にも代えがたい磁場を生み出している。