多くの視聴者が関心を寄せたのが、関口宏さんの降板理由の真相です。長年高視聴率を維持していたにもかかわらず、なぜこのタイミングで交代となったのか。背景には複合的な要因が存在します。
最大の要因は、関口宏さん本人の年齢と番組の持続可能性です。勇退時点で80歳という大きな節目を迎えていた関口さんに対し、TBS側と本人の間で将来を見据えた話し合いが重ねられていました。関口さん自身も「次の世代へ引き継ぐタイミング」を前向きに受け止め、円満な勇退という形が取られました。
もうひとつの決定打が、TBSによる報道番組全体のリニューアル戦略です。テレビ業界全体が広告指標として重視する「コア視聴率(若年層〜中年層の個人視聴率)」のテコ入れを図るため、平日夜の『news23』や夕方の『Nスタ』などとともに、局を代表する報道ドキュメンタリーの刷新が進められました。長年固定化していた番組イメージに新風を吹き込み、より幅広い世代へリーチさせるための戦略的世代交代だったといえます。