生成AIの急速な進化は、心理相談の領域にも大きな変革をもたらしています。認知行動療法のフレームワークに沿ったアドバイスや、感情の言語化を促す初期対応においては、高度な対話型AIが24時間体制で安価に対応できる時代が到来しました。
しかし、心理職に対する本質的な需要と将来性が失われたわけではありません。厚生労働省が推進する「ストレスチェック制度」の強化や、職場復帰支援(リワーク)、不登校児童への支援など、複雑に利害が絡み合う現場での介入ニーズは拡大し続けています。
AI時代に淘汰されるのは「テキスト通りの型にはまった傾聴しかできない無資格者」です。対照的に、身体言語や微小な表情の変化を読み取り、医療・福祉・司法のリソースと柔軟に連携できる高度な専門性を持った公認心理師・臨床心理士の価値は今後さらに高まると見込まれています。