2015年に劇場公開された本作は、公開前から「あまりに過激すぎるのではないか」「過度な性的描写で上映禁止になる国が出るのではないか」といった噂が世界中を駆け巡りました。原作者E・L・ジェイムズが手がけた原作小説は、累計発行部数1億部を突破する大ベストセラーを記録。映画化にあたっては、その生々しい世界観をどこまでスクリーンで忠実に再現できるのかに熱い視線が注がれました。
いざ蓋を開けてみると、世界興行収入は5億6900万ドル(約850億円超)を超える驚異的なメガヒットを記録。過激さばかりがクローズアップされがちですが、ヒットの最大の原動力となったのは、圧倒的な映像美と洗練されたサウンドトラック、そして何より主人公2人の複雑な心理描写でした。単なるエロティシズムの枠に収まらず、互いの境界線を探り合う大人の心理劇としての完成度が、多くの観客を引きつけました。