ドラッグストアに並ぶ紫外線対策目薬のパッケージには、多種多様な有効成分が記載されています。ダメージを受けた瞳を最短で回復させるためには、成分ごとの役割を把握することが欠かせません。主軸となるのは「組織代謝促進成分」と「角膜保護成分」の2系統です。
第一に確認すべきは、活性型ビタミンB2(フラビンアデニンジヌクレオチドナトリウム)の配合有無です。点眼液が鮮やかな黄色をしている理由でもあるこの成分は、角膜細胞の新陳代謝を活性化させ、傷ついた角膜上皮の再生を強力に促す働きを持ちます。紫外線によって削れてしまった細胞のターンオーバーを加速させるため、痛みを根本から沈静化させる要となります。
第二の柱が、コンドロイチン硫酸エステルナトリウムです。関節軟骨でおなじみの成分ですが、眼科領域では角膜の保水性を維持し、乾燥や摩擦刺激から剥き出しの神経を守る「クッション」として機能します。紫外線で角膜のバリア機能が低下すると涙液層が破壊され、ドライアイが急激に悪化するため、コンドロイチンによる物理的な角膜表面の保護が痛みの緩和に大きく寄与します。
さらに、抗炎症成分として「アラントイン」や「グリチルリチン酸二カリウム」、かゆみやアレルギー反応を抑える「クロルフェニラミンマレイン酸塩」などが組み合わされます。ここで注意したいのが、塩酸テトラヒドロゾリンなどの血管収縮剤です。一時的に目の赤みを消し去る効果は抜群ですが、血管を無理やり収縮させて血流を滞らせるため、角膜への酸素や栄養の供給を阻害します。常用するとリバウンドによって余計に充血が悪化するリスクがあるため、根本的な角膜修復を狙う場合は血管収縮剤フリー、あるいは低用量の配合製品を選択することが賢明です。