ご祝儀として包む紙幣は、必ず折り目のない新札を用意するのが鉄則だ。これには「この日のために前もって銀行へ足を運び、慶びを心待ちにして準備を整えていました」という無言のメッセージが込められている。手元にある手垢のついた流通紙幣をそのまま包むことは、急場しのぎで駆けつけたような印象を与えかねない。
複数枚のお札を中袋に収める際は、すべての紙幣の天地・表裏を寸分違わず整える必要がある。3枚なら3枚とも肖像画が表側かつ上部に位置しているか、指先で確かめながら重ねていく。万が一、事前に新札を用意できなかった場合は、手持ちの比較的きれいな紙幣に当て布をしてアイロンをかけるなどの工夫を凝らし、少しでも誠意を行き届かせる姿勢が求められる。