あらゆるケアを試みても、まるでスイッチが入ったかのように泣き止まない時間帯がある。いわゆる「黄昏泣き」、医学的には乳児疝痛(コリック)と呼ばれる現象だ。生後数週間から始まり、生後6週から8週頃にピークを迎えるこの号泣は、多くの親を精神的な極限状態へと追い込む。
日本小児科学会の専門家らも指摘するように、乳児疝痛は病気や親の育て方の不備によるものではない。未熟な消化器官の不快感や、日中に受けた膨大な刺激を処理しきれない中枢神経のオーバーヒートが原因と考えられている。抱っこ紐で密着し、ホワイトノイズや規則的な揺れを与えることで神経系を落ち着かせるアプローチが推奨されるが、「どうしても泣き止まない時間帯がある」と構造を理解しておくこと自体が、親の心の防波堤となる。