波佐見のモノづくりを語る上で絶対に欠かせないのが、伝説的デザイナーの森正洋と、彼が長年にわたりデザインを牽引した白山陶器株式会社の存在だ。「日常の器こそ美しく、使いやすくあるべき」という彼の信念とデザイン哲学は、現在の和食シーンにも深く脈打っている。
洗練された曲線美と優れた実用性を兼ね備えた器は、繊細な盛り付けを要求される料理の魅力を一回りも二回りも際立たせる。町内の料理店を訪れると、彼の意匠を継承する器の数々に遭遇するはずだ。無駄を極限まで削ぎ落とした機能美が、旬の彩りを優しく受け止めている。