夏季の炎天下におけるキャラクターショーの舞台裏は、まさに時間との戦いです。ウレタン素材で密閉された内部は熱が逃げず、活動開始からわずか数分で湿度は100%近く、体感温度は50度前後に達します。
現場では、アクターの命を守るために以下のような厳格な安全基準と熱中症対策が講じられています。
何よりも徹底されているのが「実働20分〜30分」の完全交代ルールです。どんなにイベントが盛り上がっていても、タイムリミットが来れば必ずバックヤードへ退避させます。内部では汗が滝のように流れ、呼吸による二酸化炭素の滞留で酸欠を引き起こしやすいため、無理な延長は絶対に許されません。
装備面でも進化が続いています。保冷剤を敷き詰めた冷却ベストの着用はもちろん、近年は小型のペルチェ素子冷却ユニットや、薄型静音ファンを内蔵した高機能スーツの導入が進んでいます。控室にはスポーツドリンク、経口補水液、冷却スプレー、さらには酸素缶が常備され、脱いだ瞬間にスタッフが全身を冷やす体制が整えられています。