世界のブリーディング界において、この2種は厳格に区別されている。一般社団法人ジャパンケネルクラブ(JKC)および国際畜犬連盟(FCI)の公式見解において、「ミニチュア・ラフ・コリー」という独立犬種は存在しない。あくまで第1グループ(牧羊犬・牧畜犬)の中で、それぞれ独自のスタンダードナンバーを持つ別個の犬種として管理されている。
血統証明書の発行やドッグショーの審査においても、両者が交わることはない。かつてイギリスのケネルクラブで血統論争が巻き起こった20世紀初頭、コリー側のブリーダーから強い異議申し立てがあり、最終的に独立した犬種名が与えられた歴史がある。公式な血統基準を理解することは、健全な血統保存に努めるシリアスブリーダーを見極める上でも欠かせない視点だ。