歴史に永遠に刻まれることとなった2006年の第88回全国高校野球選手権大会。前人未到の夏3連覇を目指す駒大苫小牧の前に立ちふさがったのが、早稲田実業のエース・斎藤佑樹だった。
決勝戦は息をのむ投手戦となり、延長15回を戦い抜いても決着がつかず1-1の引き分け。翌日の再試合でも互いに譲らぬ死闘が続いた。9回裏2死、バッターボックスに立ったのは4番の田中。マウンドには斎藤。最後は鋭く落ちるウイニングショットに空振り三振を喫し、ゲームセット。打席で口元に一瞬浮かべた苦笑いと、すぐに相手をたたえるような潔い表情は、勝ち負けを超えたスポーツマンシップの真髄として今も語り継がれている。