愛知県の私立高校シーンにおいて、別格の存在感を放ち続けるのが「東海高校」と「滝高校」です。全国の高校偏差値ランキングでも常に最上位に位置し、医学部や東京大学・京都大学への合格者数で圧倒的な実績を誇ります。
男子校である東海高校は、宗教的情操教育(浄土宗)を根底に据えながら、生徒の並外れた知的好奇心を尊重する教育方針を貫いています。国公立大医学部合格者数で十数年連続全国1位を記録し続ける原動力は、中高一貫で先取り学習を終えたハイレベルな生徒集団と、高校から編入する優秀層の切磋琢磨にあります。高校入試における募集枠は限られており、要求される数学や理科の思考力は公立入試の比ではありません。
尾張北部の江南市に位置しながら、名古屋市内全域からトップ層が通学する滝高校は、完全共学の名門校です。手厚い学習指導と徹底した進路サポートに定評があり、国公立大学現役合格率は東海地区屈指の水準を維持しています。旭丘・明和を第一志望とする受験生の併願校として盤石の立ち位置を占めています。
さらに名古屋市内の私立情勢で注目すべきは、「名城大学附属」「愛工大名電」「中京大中京」に代表される大学系列校の難度上昇です。国の高等学校等就学支援金や愛知県独自の授業料軽減補助が拡充されたことで、学費面での公立とのハードルが大幅に縮小しました。その結果、激化する大学受験を敬遠し、強固な系列大学への内部進学枠や指定校推薦枠を確保しつつ上位大学を狙う戦略をとる家庭が急増。滑り止め校と見なされていた高校の一般入試倍率が跳ね上がっています。