東京23区内に温泉施設は数あれど、加水なしの「源泉かけ流し」を楽しめる場所は極めて限られている。さやの湯処の露天エリアに配された源泉風呂は、地下1,500メートルから汲み上げられた約41度強の熱湯が絶え間なく注ぎ込まれており、そのお湯は日光の反射によって神秘的な緑褐色(うぐいす色)に輝く。
泉質は「塩化物強塩温泉」。塩分濃度が高く、入浴後も熱が逃げにくいことから「熱の湯」とも称される。肌にじわりと染み渡るような重厚な湯ざわりと、身体の芯から温まる感覚は、一度体験すると病みつきになる。加温・循環を行わないピュアな温泉だからこそ得られる成分の濃密さが、多くの温泉通を唸らせ続ける理由だ。