決勝の舞台となる群馬県総合スポーツセンター(ALSOKぐんまアリーナ)。天井が高く開放感のあるこの会場は、選手たちにとって憧れの聖地であると同時に、空間認識やサーブの距離感を狂わせる魔の空間でもある。このメインアリーナの空気に呑まれず、自らのパフォーマンスを発揮できた者だけが栄冠を手にする。
群馬のバレーボールを語る上で、日本代表の主将としてロンドン五輪で銅メダルを獲得した荒木絵里香の存在は今なお大きな光を放つ。彼女が残した「泥臭く、ひたむきにボールを追う」というスピリットは、世代を超えて県内のジュニアや高校生へと確実に受け継がれている。
今大会でも、将来を有望視される長身アタッカーや、驚異的な反射神経を誇るリベロなど、次代の高校スポーツ界を背負う逸材が続々と登場している。地元から世界へ羽ばたく原石たちの躍動は、スカウト陣のみならず観客の視線を釘付けにして離さない。