牡丹はその花色によって、空間に放つ感情のグラデーションを劇的に変化させる。選ぶ色を誤れば、意図とは全く異なる心理的効果を与えてしまうため、色彩ごとの文脈を正確に把握しておく必要がある。
深紅や赤の牡丹は「王者の風格」「富貴」を最も純粋に体現し、野心と成功を力強く鼓舞する。対照的に、純白の牡丹が宿すのは「高潔」と「誠実」。その一方で、どこか近寄りがたい孤高の冷たさや「人見知り」という繊細な影を落とす。気品あふれる紫は古代より王族の特権階級を象徴し「神秘」「栄華」を物語り、柔らかなピンクは「思いやり」「照れ」という人間味あふれる温もりを伝える。