名古屋・栄の景観はこの数年で一変した。中日ビル群の建て替えや久屋大通公園の再整備、新複合ビルの相次ぐ開業により、街の人の流れは名駅エリアから栄へと大きく戻りつつある。その渦中にあって、南大津通に面した本館・東館・西館の3館体制を維持する構造は、栄南地区における最大の強みへと変化した。
特に2026年は、アジア競技大会の開催により世界中から選手団や観客が集結する特別な年だ。インバウンド需要の爆発を見越し、既存の商業施設が相次いで高級ブランド路線へシフトする中、独自のカルチャー路線を貫いてきた判断がここにきて大きな果実を実らせている。