こうした待ち時間の偏りやデジタルパスの需給逼迫は、パークを運営する株式会社オリエンタルランドおよびライセンス元であるウォルト・ディズニー・カンパニーが推し進める構造改革の現在地を示している。ボブ・アイガーCEOが掲げる「ゲスト体験の質的向上と収益性の両立」は、過度なパーク内混雑を緩和し、顧客満足度を高めるためのデジタル投資を加速させてきた。
創業者ウォルト・ディズニーが遺した「パークは永遠に完成しない」という哲学は、現代のテーマパーク産業においてテクノロジーと価格政策の高度な融合として結実している。単に長い列に並ばせるのではなく、可処分時間をいかにショップや飲食、エンターテインメントへと分散させるか。レジャー・エンターテインメント界の巨頭による壮大な実験が、昨日の待ち時間の推移からも克明に読み取れる。